人口・広さの統計値から見るテキサス州の姿

人口・広さの統計値から見るテキサス州の姿

2020年3月20日 0 投稿者: Soylattes

テキサス州は、アメリカの中でも特にビジネスや投資の面で大きな注目を集めており、企業や多くの投資家からも期待されています。今回は、人口や広さに関する統計値をベースとして、テキサス州を定量的に見た場合、どのような姿をしていて、そしてどのポジションにいるのかを少し調べてみました。

アメリカ国内の州別人口ランキングにおいてテキサス州は第2位

まず、アメリカ国内の人口を州別にランキングをした場合、テキサス州はカリフォルニアに次いで第二位となっています。州としての人口は約2,900万人、カリフォルニア(CA)には約4,000万人が住んでいますのでCAに比べるとまだまだ少ないのですが、全米第二位の人口を有する巨大な州であることが分かります。

もう一つ、表中Pop.per sq. mi.とある人口密度の数値(単位は人数/平方マイル)にも注目をすると、人口で第二位であるにも関わらず、人口密度がトップ10のどの州よりも少ないことも特徴です。トップのカリフォルニアと比べると、人口密度はカリフォルニアの43%程度しかないので、「人と人の距離がとても離れて暮らせる」州だといえます。この広さを感覚的に掴むために、東京と比較をしてみたので具体的には後ほど。

出典:https://www.census.gov/popclock/

テキサス州は、恵まれた資源や産業、そして広さだけでなく、アメリカ国内における位置の面でも有利とされています。ニューヨークのある東海岸と、カリフォルニアを中心とした西海岸のちょうど中間に位置しており、時差・タイムゾーンの都合から考えても、両方の経済圏とビジネスが可能になっています。

(実際にはアメリカの国土が広いので、テキサス州からNY・CAのどちらに行くにしても飛行機で3時間以上はかかりますが…)例えば、NYやCAのどちらか一方に企業の本拠地を置くよりも、テキサス州に本拠地を置いた上で、東海岸・西海岸のブランチや企業と連携したビジネスを行うという方法も、地の利を生かした一つの例です。

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/File:US_Map_Texas_Highlighted.png

テキサス州内の都市別人口ランキング Top5

それでは、テキサス州内に目を向けてみます。

以下のバーチャートの長さは、テキサス州内で人口TopであるHouston(ヒューストン)を100%とした場合の、相対的な各都市の人口を可視化したものです。例えば2020年現在のオースティンの人口は、ちょうど100万人程度ですが、州内Topのヒューストンに比べると半分以下です。

第二位のSan Antonio(サンアントニオ)やDallas(ダラス)もヒューストンの60%前後ですので、ヒューストンの人口が特に顕著に多いことが分かります。実際に全米の都市を比較すると、ヒューストンの236万人という人口は、ニューヨーク・ロサンゼルス・シカゴに次いで、第4位となっています。

Houston: 2,359,480 100%
San Antonio: 1,565,929 66%
Dallas: 1,379,735 58%
Austin: 1,001,104 42%
Fort Worth: 913,939 39%

一方、各都市の州内の位置を考慮すると、2位のサンアントニオに比べて、3位 Dallas(ダラス)・4位 Fort Worth(フォートワース)は近隣都市、さらにはDallas北部にはTOYOTAの進出で話題となったPlano(30万人弱)もあり、Dallas付近で巨大な都市クラスタを形成しています。このことからテキサス州内ではヒューストンと、ダラス近郊の都市クラスタに最も多く人口が集中し、加えてSan Antonioが単独で大都市を形成している様子が分かります。

出典:https://www.worldatlas.com/webimage/countrys/namerica/usstates/cities/tx.htm

日本とテキサス州の比較から見えてくるテキサス州の姿

テキサス州の特徴は人口と広さの関係。アメリカ国土の州別地図を見ても分かるように、テキサス州は広大な土地を有していますが、これを感覚的にとらえる為に、少し日本の統計の数値を比較してみました。参考として、2020年2月1日時点での概算値(*1)によれば、日本の人口は約1.26億人、それに対してアメリカの人口は、2020年3月時点で約3.29億人(*2)ですので、国レベルで見ると、アメリカには日本の約2.6倍の人口が住んでいます。

こちらも参考ですが、テキサス州全体の人口は約0.29億人なので、日本の人口のおよそ23%程度の規模の人口がこの州で暮らしていることになります。日本の人口上位3位である東京・神奈川・大阪を足した規模に届きそうな人口レベルという規模感でした。

*1: 出典 http://www.stat.go.jp/data/jinsui/new.html

*2: 出典 https://www.census.gov/popclock/

東京都はテキサス州の148倍以上の人口密度

例えば、日本で最も人口密度が高い東京都は、6,354.79人/平方km(出典:https://uub.jp/rnk/p_j.html)です。アメリカでは人口密度を平方マイルで示すので、1 平方マイル = 2.589988 平方kmとして単位換算すると、東京の人口密度は約16,458人/平方マイル。東京は、おおよそ1.6km x 1.6kmのエリアに1万6000人以上が住んでいるという計算です。

テキサス州の人口密度はこれに対して111人/平方マイル。つまり、1.6km x 1.6kmのエリアには111人しか住んでいません。この比率だけで単純に東京とテキサスの人口密度を比較すると、「東京の人口密度はテキサスの約148倍(!)」となります。日本で最も人口密度が少ない北海道でも、173人/平方マイルですので、テキサス州の人口密度は北海道の人口密度よりもさらに低いことになります。

注意:本当はTexasも牛ではなく人の絵が正しい

統計値はその計算方法・定義や更新時期により数値が変動しますので、これらはあくまでも参考ではありますが、概算値でテキサス州の今現在を追いかけることで、少しその全体像が見えてきました。

また、今現在の静的な統計値だけでなく、年別や年代別にトレンドを把握したり、産業分野別にその成長の様子を見ていくと、より一層リアルなテキサス州が掴めると思います。さらに、今後は州内のより細かなエリアや話題の地域にも少しずつ目を向けて、少しずつまとめていきたいと思います。

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