Oculus Rift Sは、ハイパフォーマンスPC(一般にゲーミングPCとされる)に接続して使用するVR用ヘッドセットです。2016年3月に発売された初代Oculus RiftのマイナーUpgradeとして「S」がついており、VRを一般に普及させることを強く意識して、ある程度Oculus Riftとの互換性を維持しながら、低価格・使い勝手向上を目指したハードです。
発売当初の一般的な評価としては、”高額でも良いのでよりハイエンドなハードを求めたファン”からは、非常に残念がられていますが、VR初心者にとっては、気軽にVRを楽しめるハードとして価格と性能が(VRにしては)良くバランスした製品だと感じています。
特に初代ハードで必須とされていた「外部センサ(部屋の隅にスタンドを設置して固定しておくセンサ)」が不要となったことで、ヘッドセット単体だけで違和感がなくしっかりと向きや位置をトラッキングしてくれる、In side-out方式のトラッキングは大きな進化です。
同時に購入したPCは、Dell G5(15″ Gaming Laptop, Intel Core i7, Memory 16GB, NVIDIA(R) GeForce RTX(TM) 2060 6GB GDDR6)でOculus Rift S $399と合わせてTotalで約$2,000程度の投資でした。10か月程度の間、このOculus Rift Sを使用してみた率直な感想としてポジティブ・ネガティブについて、それぞれまとめてみます。