High School への進学②【専門科目紹介】 2020年1月31日 0 投稿者: Soylattes こんにちは、Latte子です。前回はアメリカの学校制度( Middle School / High School )についてお話しましたが、今回は一般的な公立高校で行われている各専門科目のご紹介をしようと思います。日本で公立高校のイメージというと、普通科高校、商業高校、工業高校、農業高校、、など最初からある程度専門性をもって分かれているイメージですよね。それぞれの高校は個々に特色をもっていて、生徒は自分の志望や進路に合わせて高校を選び、高校入試を経て入学します。 ファッションデザインの授業 アメリカの公立高校は、前回お話したように居住地により始めから進学先が決められているため、高校入試がありません。そのため、入学後に選択科目として専門コースの勉強を行えるよう、内部に多彩な科目が準備されています。 専門科目の選択 ISD発行の進学パンフレット 生徒たちは入学後、英語・数学・社会・理科・外国語・芸術(選択制)・体育といった一般科目を勉強します。各自の習熟度に応じて、同じ科目でもレベル別のクラスが準備されているので、能力のある生徒はより上級クラスをとることが可能です。 卒業までの科目履修計画表 そして、それら一般科目とは別に、各自の進路や将来の希望する職業に応じた専門科目を選択し、週に2~3回ずつ90分の授業を4年間かけて学ぶことになります。規模感は違いますが、イメージとしては日本の大学の仕組みに近いと思います。以下は、ISD発行のパンフレットに記載の専門科目群です。(画像はISD公開のYouTube動画より抜粋) ビジネスと産業 - Business & Industry 3Dアニメーション&ゲームデザイン AGメカニクス&メタル技術 自動車技術 デジタルメディア コンピュータメンテナンス 建設技術 調理 ディベート ファッションデザイン 接客・接遇 ジャーナリズム 印刷技術 映像プロダクション 工業、ビジネス・金融、IT、マスコミ系の科目群で、最も選択肢が多いですね。インターンシップの機会もあるようです。同じISDに属している High School が5つあるのですが、それぞれ微妙な違いはありつつも、このように様々な科目が各校に設置されています。以前、娘が学校見学に行ったときに「自動車技術」の整備場も目にしたようですが、その設備(と自動車)に驚いていました🚘 公共サービス - Public Services 教育 福祉 JROTC 警察 法律 教育、警察、JROTC、法律など、公共サービス系の科目群です。JROTCについてですが、もともとアメリカの大学には、陸海空軍および海兵隊将校を養成するためのROTC(Reserve Officer’s Training Corps 予備役将校訓練課程)という教育課程があるそうなのですが、JROTCはその高校生版(Junior)のようです。 高校生が迷彩服を着て、ライフル銃の訓練を行っているというのが、日本人からすると非常にオドロキ。。そして正直、、不安もなくはないです。少し調べてみると、低所得者家庭から大学へほぼ無償で進学できる道として活用されているとの情報もありました。また、アメリカライフル協会は、JROTCを支援しているのだとか。なるほど。。少し話がそれましたが、日本にはないアメリカ社会の難しい一面を見た気がします。 健康科学 - Health Science 生物医学 健康科学 スポーツ医学 生物学・薬学・看護学に興味がある生徒のための、健康科学系の科目群。以前ISDから配布された進学のしおりによると、多くの医療関係職について見学する機会があるようです。余談ですが、赤ちゃん人形や患者人形がかなり精巧ですね。人形自体も人種が多様なところが、アメリカっぽい気がします! 赤ちゃん人形で頭囲の計測 患者人形を使っての看護実習 STEM - Science , Technology , Engineerng & Math バイオテクノロジー コンピュータサイエンス エンジニアリング STEM(ステム)教育とは、科学・技術・工学・数学の教育分野を総称する語。これらの分野で専門性の高い教育を行うことで、これからの国際社会や国家において科学技術やIT分野でのリーダーとなる人材を育てることを目的とした教育とのことです。このような次世代の人材育成を、「義務教育」として全米の公立高校(無償)で行う裾野の広さ。様々な問題は抱えつつも、世界のリーダー国であり続けているアメリカですが、何かこのあたりに秘密の一端があるような気がします。 視覚芸術&舞台芸術 - Visual & Performing Arts 合唱 オーケストラ 演劇 美術 演奏 芸術系の科目群。オーディションが実施されるものもあります。 まとめ 以上、一般的な公立高校で開講されている選択科目をご紹介しました。これらの授業では、年間を通じてビジネスパートナーが訪問して専門者のスキルやキャリアという観点で話をしてくれたり、逆に生徒側が職場を訪問して学ぶ場も用意されているようです。アメリカの高校生は、大学進学する生徒ももちろんたくさんいますが、義務教育を終えたらそのまま社会人という進路も割と多くあるようで、その前段階の意味でも High School でのこれらの科目が果たす役割は大きいのかなと思いました。🏫 2+ High School への進学①【学校の制度】 オースティン発フレッシュで美しいバーガー ~Hopdoddy Burger Bar~